ドライブレコーダー取り付け以外「煽り運転対策」に自動車メーカーの取り組みとは?!
社会問題までに発展した「煽り運転」ニュースなどで取り上げられ、「煽り運転対策」にドライブレコーダーを取り付けるユーザーが増えていますが、自動車メーカー各社も「煽り運転対策」に取り組んでいるようですね。こちらの記事
「危険運転に関するアンケート」では、運転中に9割以上の人がイライラを経験し、8割の人が危険運転の被害を経験した事があると答えています。
運転中に何故、イライラしてしまうのか、についてのアンケート調査では、最も多かったのは「前を走っている車の速度が遅いとき」が74.7%、次に「渋滞にはまったとき」が59.1%でした。危険運転に関するアンケート調査結果では、運転中に約9割の人がイライラを経験したことがあるそうですが、自動車メーカーによる「煽り運転対策」とは、どのようなものなのでしょうか?
煽り運転とは・なぜ
「煽り運転」が社会問題まで発展した事の発端は、神奈川県大井町の東名高速道路で2017年6月、「煽り運転」に会い停車させられた夫婦がトラックに追突され死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた建設作業員、石橋和歩被告(26)に懲役18年(求刑懲役23年)を言い渡した交通死亡事故がきっかけでした。
その後、警察庁は2018年1月に全国の警察に取締り強化を通達し「煽り運転」の抑止を図り、高速道路を上空からのヘリコプターによる取り締まりなども行われるようになりました。
高速道路でユーザー自身も「煽り運転」にあったら、サービスエリア・パーキングエリアに避難して警察に通報するという認識や、「煽り運転」の証拠を録画しておくために、ドライブレコーダーを前後に取り付ける意識が高まっているようです。
煽り運転の心理
「危険運転と怒りに関するアンケート」では、運転中のイライラを9割以上の人が経験し、危険運転の被害を8割の人が経験したと回答しています。
運転中にイライラしてしまう人の心理状態についてのアンケート調査では、最も多かったのが「前を走っている車の速度が遅いとき」が74.7%、次いで「渋滞にはまったとき」が59.1%でした。
その他にも「蛇行運転をされた、後ろの車から煽られたとき」が 52.0%、「後ろの車からクラクションを鳴らされたとき」 が 34.8%となり、前を走る車の速度、蛇行運転、クラクションを鳴らされた、後ろの車から煽られたときに“怒り”を感じやすいことが分かりました。
煽り運転対策に自動車メーカーも
日産自動車は、2019年3月28日に発売した新型軽自動車「デイズ」のオプション機能として、「SOSコール」を設定しました。SOSコールとは、ボタンひとつでコールセンターと通話でき、事故の際にドクターヘリやドクターカーの要請が可能な救急自動通報システムです。
救急自動通報システムの使い方は、事故の際にコールセンターとやり取りをすることで、事故対応や怪我人対応などを行うものでしたが、「煽り運転」を受けている際にもコールセンターと通話できるので有効な手段とされています。
日産「デイズ」の担当者は、SOSコールの使い方について、高速道路などで「煽り運転」されてる時に手動で『SOSコール』を使って通報すると、コールセンター側で警察に通報するなどの対応や、次のサービスエリアへの誘導を促してくれるので安心です。
まとめ
今までの通報システムは、事故や怪我人・急病時の救急連絡用に使われておりましたが、「煽り運転」にあった場合、自力で警察に通報出来ない時などに「煽り運転対策」としても有効になると思います。
車に備わる通報システムは今後、「煽り運転」などの新たな対応策や抑止力に繋がる可能性があるので期待されますね。